織姫と彦星は恋人同士のように思われているのですが実は夫婦なのです
ではその話を・・・
「天の川」のほとりに織姫というお姫様が住んでいました。織姫はそれはそれは美しい織物をつくります。
織姫のお父さんである天の神様も織姫の織物をとても喜んでいました。
天の神様は、機織りばかりする織姫に結婚相手を見つけようとしているちょうどそのとき、「天の川」の向こう側にすむ彦星という牛使いと出会ったのです。
彦星の働きぶりをみた天の神様は、織姫の結婚相手にピッタリだと考え、織姫と彦星を会わせることにしました。
この2人はお互いに一目惚れし、すごく仲のいい夫婦になりました。
仲が良いのはとても良いことなのですが、織姫は機織りをやめてしまい、彦星は一生懸命仕事をしないようになってしまいました。
その様子をみた天の神様は思いました。
「二人がいくら仲良く幸せだとしても、仕事をしないのはいけない。」
このままではいけないと、織姫と彦星を「天の川」の西側と東側に引き離し会えないようにしてしまいました。
天の川はとても広く、会うどころか様子もわからないし、姿を見ることさえできません。
天の神様は織姫と彦星が仕事を一生懸命しないことを怒って離れ離れにしましたが、会えなくなることで二人は泣くばかりで仕事をしようとはしません。
織姫は泣いて織物をつくらない。
彦星は牛の世話をしない。
困り果てた天の神様は、二人が前のように働くことを約束したら年に一度だけ会うことを許したのです。
年に一度会えることになった二人は、一生懸命働き始めました。
一年に一度会える日、それが7月7日なのです。
この7月7日には天の川にカササギという鳥がたくさんきて織姫と彦星のために橋を作ってくれます。橋をお互いにわたり、橋の上で一年に一度の再会を果たすのです。
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